「UMF」や「MGO」って何?マヌカハニーのグレードの違い

マヌカハニーを購入しようと検討したとき、マヌカハニーのラベルに「UMF」「MGO」「NPA」「MGS」「TA」「Active」などの表示があることに気づく方も多いでしょう。
これらはマヌカハニーのもつ抗菌・殺菌力の強さを示す認証基準です。
マヌカハニーの主要産地であるニュージーランドでは、その品質を保つためにいくつかの基準を作っています。
マヌカハニーの抗菌・殺菌効果の度合いが知りたい人は、これらの表示を確認しましょう。
ここでは代表的な「UMF」「MGO」「Active」の3種類の表示について説明いたします。

「UMF」とは?

UMFとは、ユニークマヌカファクター(Unique Manuka Factor)の略で、ニュージーランド政府のガイドラインに沿った独自審査機関「UMFハニー協会」による認証です。
加盟メーカーのみが表示することができ、認定商品は市場での監視、品質検査などが行わています。

マヌカハニーの特殊な抗菌作用を同等の作用を持つフェノール水溶液と比較し、濃度(%)を数値で表したものです。

現在はメチルグリオキサール、レプトスペリン、ジヒドロキシアセトン(DHA)、ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)の含有量が認証基準になっています。

1980年代に、ニュージーランドのワイカト大学のピーター・モラン教授は、一部のマヌカハニーに特有の抗菌成分があることを発見し、この成分をマヌカハニー独自のものと考え、抗菌効果を数値化するための分析方法やUMFという単位を考案したと言われています。

UMF数値は、マヌカハニーの抗菌作用の強さを、消毒液として使用されるフェノール溶液の濃度と比較して、同じ効果を表す濃度を数値で表したものです。

たとえば、
UMF10+は、フェノール溶液10%と同じ効果になります。
UMF10+以上のものはアクティブマヌカハニーと呼ばれ、ニュージーランドの医療現場でも役立てられています。

UMF5未満のものにUMF表示をすることは、許可されていません。
病院の手術時に用いる消毒薬はフェノール溶液5%くらいと言われています。

「MGO」とは?

MGOは、メチルグリオキサール(Methylglyoxal)の略で、強い抗菌作用を持つメチルグリオキサール含有量を表したものです。

2008年、ドイツ・ドレスデン工科大学食品化学研究所のトーマス・ヘレン教授が、マヌカハニーに抗菌作用をもたらす成分が食物メチルグリオキサールであることを解明し、MGOという単位が考案されるようになりました。

MGO数値は、マヌカハニーに含まれる食物メチルグリオキサールの含有量を数値で表したもの。

たとえばMGO100+は1kgのマヌカハニーに含まれる食物メチルグリオキサールが100mg以上であることを表しています。

商品ラベルに記載されている数値は、マヌカハニー1kg当たりにMGOがどれくらい(mg)含まれるかを表したものです。

「Active」とは?

食物メチルグリオキサールの殺菌力の強さを表したものです。Activeとは、直訳すると「抗菌活性」を意味します。

マヌカハニーには、一般的なはちみつの殺菌成分でもある「過酸化水素」とマヌカハニー特有の殺菌成分である「食物メチルグリオキサール」が含まれています。

そのうち、過酸化水素の働きを不活性化し、食物メチルグリオキサールのみの殺菌力の強さを表したものがActiveです。

ActiveはNPA(=Non-peroxide Activity:過酸化水素ではない抗菌力)とも表記されます。

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