オス蜂はただのヒモ!?そして秋に追い出されて餓死する?

オス蜂

みなさん、蜂の一生についてどれくらい知っていますか?
同じ巣の中にいるのはみんな家族(女王蜂の子供)だったり、女王蜂と働き蜂の違いだったり。

中でもオス蜂の、引きこもり?働かない?ヒモ?な暮らしぶりが面白かったので
今日はオス蜂の一生についてや、意外に女王蜂も過酷な人生であるお話をご紹介したいと思います。

蜂の種類

まず、蜂は必ず群れを作って生活しています。それを蜂群(ほうぐん)と呼びます。
蜂の大家族の構成を紹介します。

蜂の世界は女系社会で、巣の中には、1匹の女王蜂と数千匹~数万匹の働き蜂、そして数百匹~数千匹のオス蜂の3種類が住んでいます。(9割が働き蜂、1割がオス蜂)
みんな女王蜂から生まれた子供たちで、みんな血縁関係にあります。

女王蜂

女王蜂は、通常巣に1匹だけしか存在しません。
女王蜂の主な仕事は子供を産んで育てることです。
働き蜂と同じメスなので、生まれたときは働き蜂と女王蜂に違いはないのですが、王台という女王蜂を育てるための特別な部屋で生まれた幼虫だけが、働き蜂から栄養たっぷりのローヤルゼリーを与えられて、女王蜂へと育ちます。
ただ、王台は10個ほど作られ、その数だけ、女王蜂候補の幼虫がいますので、熾烈な戦いの末勝ち残った1匹だけが女王蜂になることができます。

働き蜂

全員メスです。巣の中に数千~数万匹存在し、生殖以外のすべての仕事を受け持ちます。
巣の中で産みつけられた卵から、幼虫になり、さなぎへ経て成虫になって、餌を探したり、巣を守ったりという任務をこなします。
働き蜂の飛翔能力は6~8 m/s、一度に自分の体重の半分くらいの重さ(40mg)の蜜を運ぶことができます。 必要に応じて、腹部の先端付近に内蔵されている刺針で外敵に毒液を注入することができます。働き蜂の刺針には、逆かぎがついているため、一度刺すと針が取れて死んでしまいます。

オス蜂

オス蜂は働き蜂の約1割程度の数百~数千匹います。
オス蜂はなんと一切働くことはありません。群れを外敵から守ることもなく、餌も働き蜂に食べさせてもらいます。オスの仕事は別の群れの女王蜂と交尾するのみ!(巣の外で)
それまでは何もせずに餌をもらって生きています。
そして、新しい女王蜂が誕生する春に、交尾相手のオス蜂もたくさん誕生し、性的に成熟すると毎日定刻に巣の外に交尾に出かけます。

蜂の寿命は?

蜂の種類にもよりますが、
働き蜂やオス蜂は成虫になるまで約1か月、成虫になってからの寿命は数週間(キイロスズメバチは4週間、長いと言われているオススズメバチでも5週間)、最も寿命が長い越冬時期でも140日程度です。
女王蜂の寿命は2~3年程度と言われています。

オスとメスの違いは?

蜂の種類によっても多少異なりますが、全体的な特徴は、
メスには針があり、オスには針がありません。
蜂の針には産卵管が変化したもので、もともと産卵管がないオス蜂には針がないのです。

オス蜂の悲しい宿命

さてさて、前の章で紹介した通り、オス蜂は一切働きません!
お腹がすくと働き蜂から餌をもらうという道楽生活。 (なんとうらやましい!)
そして、適齢期になると外に交尾に出かけるなんて…
なんと良いご身分かと思いきや、オス蜂の生涯もなかなか過酷なんです。

オス蜂は交尾すると死んでしまう

オス蜂は生涯に一度の交尾をするとそのまま空中で死んでしまうそうです。
女王蜂は何度も交尾しますが、オス蜂は一度しか交尾できません。
空中でアタックを開始し、うまく女王蜂と交尾に成功し、精子を放出すると、(その間2~4秒)その途端、オス蜂の性器は引きちぎられショック死して落ちてくるそうです。

交尾できなかったオスは秋に巣を追い出されてしまう

女王蜂の数に比べてオス蜂の数は圧倒的に多いので、ほとんどのオス蜂は何もせずに一生を終えます。交尾できないままのオス蜂は、巣の中でなにもせず、居候暮らしを続けますが、適齢期を過ぎたオス蜂は巣箱の中にいる必要がなくなるので、食べ物を与えられなくなります。不要になると働き蜂から群れを追い出されてしまい、そのまま餓死したり、外敵に襲われて死んでしまいます。

女王蜂もこれまた過酷

女王蜂は1日1500~2000個卵を産み続ける!毎日毎日…

女王蜂というと優雅なイメージがあるかもしれませんが、女王蜂の役割はずばり「子作り」です。成虫になった女王蜂は空中で複数(7~8匹、数十匹?)のオス蜂と交尾をした後は、その後、巣の外に出ることもなく1日多い時で1500~2000個の卵を産み続けます。
数年間毎日毎日まいにち…。これは1分間に2~3個産むスピード感だそうです。
そして卵を産むことができなくなり新しい女王蜂が生まれると、巣を譲らねばならないため大勢の働き蜂をひき連れて別の巣を作るそう。

1分間に2,3個!!これを数年産み続ける!?
出産は人間のように痛いのか?出産期間はちゃんと寝るの?
わからないことだらけですが、1日に2000個毎日産み続けるのはかなりなものかと。

それに比べて働き蜂の労働時間は6時間くらい

蜂の社会でも朝から暗くなるまで働く、働きものの蜂もいれば、遅くからしか働ない怠け者の働き蜂もいるそうです。平均すると働き蜂の労働時間は1日約6時間くらいなんだそうです。
羽化から3日目はまず巣の中の掃除を担当し、3~10日目は幼虫の世話や女王蜂の世話をします。夏場は巣の温度管理のため羽で風を送ったりもします。8~16日目は、ミツロウの分泌がさかんになり、ロウを作って巣を作り、さなぎになる幼虫の巣蓋をします。16~24日目は外敵に侵入を防ぐ門番をし、20日目以降になると花の蜜や花粉を集めるために外にでかけます。

以前は女王蜂だけが交尾を許され、ロイヤルゼリーを食べられ、女王様のようなイメージも抱いていましたが、こうやって調べてみると、なんとも過酷な生涯のように思えてきて、1日約6時間働いて暮らしている働き蜂のほうが優雅なのではないかと思ってしまった次第です。


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